とちの実コスメの日記

最近急にコスメ欲わいてきたアラフォーOLのコスメまみれな日々

脂漏性皮膚炎になった話

こんにちは、epicurienneです。

 

私が脂漏性皮膚炎になったのは前回のエントリーでお話しましたが、今日は自分の記録という意味も含め、そのことについて詳しく書いてみます。

尚、記事内に出てくる診断内容や処方薬、スキンケアなどの作用や効果は私個人の体験であり、脂漏性皮膚炎の方すべてが同様の結果になる、ということではありません。言わずもがなですが、何か異常を感じたら早期に医療機関に相談し、専門家の指示に従ってください。

 

事の発端は花粉がまだ盛んな頃、ある日気が付いたら右頬とおでこの生え際に花粉で荒れたような虫刺されのような吹き出物のような赤い炎症が出来ました。ムズムズするような痒さというか、何か気になる感じがしてつい触って(ポリポリかいて)いたら乾燥したかさぶたのような鱗のような感じで皮が剥けて、その皮剥けが炎症の直径を広げ、余計ムズムズが増して触ってという悪循環に。

その頃お布団を頻繁に干せておらず、てっきりダニ刺されか、そうでなければ花粉による肌荒れ/乾燥と思い込んだ私が最初にしたのが患部に虫刺されを塗る。マキロンで消毒する。乾燥した皮膚が毛羽立つ感じがあったので、クリーム乳液でしっかり保湿。

 

そうして過ごすこと約2週間、症状は一向に改善せず、むしろ悪化の一途をたどります。そこでやっと、これは何かおかしいと思い皮膚科に行きました。

 

診断結果は脂漏性皮膚炎

 

脂漏性皮膚炎についてはストレスやホルモンバラスの乱れ、ビタミン不足、洗顔時の洗い残しなども要因とされますが、現在は肌の常在菌(真菌)がより直接的な原因とされているようです。皮膚科のサイトなどに詳しい解説がありますが、何らかの原因により皮脂が過剰分泌され、皮脂をエサにする真菌が増殖、活動が活発になりその活動過程で分泌する成分が炎症を引き起こすようです。肌がカサカサして剥けるのは、炎症で荒れた箇所を治そうと肌が自主的にターンオーバーを早めるからだそうです。

私の素人解釈ですが、皮脂の過剰分泌となる「何らかの原因」というのがストレスだったりするのだろうと推測しています。

お医者さんには、私は毛穴が詰まっていてニキビと同じ原理で炎症を起こしている、と言われました。そしてその結果の脂漏性皮膚炎だ、と。

 

私の治療やスキンケアをお話する前に、その当時の私の状況について触れておきます。

 

最初の虫刺されのような炎症に気付いたのは転職をして少し経った頃でした。それまでの職場で感じていた不満由来のストレスはないものの、新しい環境ということで毎日気を張って緊張していたのは事実で、そういったストレスはあったと思います。且つ、それまではほぼスッピンの日々だったのが転職を境に毎日しっかりメイク(自分比)をするようになりました。加えて今年の春は花粉の飛散量も多く、アレルギー薬を飲んでいても喉や鼻腔がザラつく感じがあったほどです。当然肌も荒れがちでした。

 

ちなみに転職前の私のメイクの工程は

 ①化粧水・クリーム乳液

 (②たまにキャンメイクのシークレットビューティーパウダー)

 ③眉・マスカラ

だったのが、転職後は

 ①化粧水・クリーム乳液

 ②IHADA アレルスクリーン

 ③日焼け止め

 ④毛穴スムースプライマー

 ⑤皮脂防止下地

 ⑥ファンデ

 ⑦カラーメイク

 ⑧フィックスミスト

という感じに変わりました。炎症に気付いた頃から皮剥けは花粉と乾燥が原因と思い、日に何度か馬油を塗ったりもしていました。

 

洗顔・メイクオフは転職前後変わらず、朝も夜もダブル洗顔不要のオイルクレンジングでした。

 

今改めてこうして書き出してみて思うこと…どう考えても肌に負担かかり過ぎだし、皮脂も増えそうなメニューですよね。転職による環境変化というストレス、花粉、毛穴を塞ぐようなメイク、オイルによるケアで脂分の追加。もう、脂でコッテコテで、脂漏性皮膚炎も然もありなん状態です。

本人としては、乾燥には水分を入れたら油分で保湿しなきゃと思って馬油使ったりとか、それまでと比べてお化粧が増えるのだからちゃんと落とさねばという思いから洗浄力が強いと言われるオイルクレンジングを選んでいたのですが、たぶん結果としてそれらも炎症を誘発あるいは悪化させていたのではないかと思います。(この点はお医者さんに確認していないので私の推測に過ぎませんが。)

 

さて、このような感じで皮膚科に行った時には顔中と言ってもいいくらいに炎症が出ており、だいぶ痛々しい、見苦しい様子になっていました。私の場合ひどい痒みや痛みはなく割と自分では平気だったものの、傍目にひどい状況だったので皮膚科にかかる前にはマスクで隠して勤務してました。

 

では、お医者さんの治療はどういったものになったのか?

まず、原因である菌をやっつけるため内服薬の抗生物質と、外用薬としてローション状の抗菌薬とステロイド剤が処方されました。抗生物質は朝と夜の食後、ローション2種も朝晩の洗顔後に使うよう言われました。いつものスキンケアは一旦中止して、洗顔後はこの抗菌薬を炎症箇所に塗るだけ。特に炎症がひどいところにステロイド。正直化粧水つけないと乾燥して余計皮脂がでるのではないかと不安だったけど、薬だけ塗るよう言われたのでその通りにしました。もちろん、帰宅して慌てて脂漏性皮膚炎について調べ、自分で出来そうなその他の対策を考えたのは言うまでもありません。

 

お薬のおかげで症状は少し落ち着きました。皮膚科に行って以来メイク下地やファンデ、チークは中止(眉、マスカラ、アイシャドウは継続)。私は過去にカンジダ症になったことがあるので抗菌の洗浄料を常備しているのですが、洗顔はそれを使うことに。シャンプーも抗菌のものを買い足しました。まだまだ見た目はひどいけど、赤い炎症がほとんどというステージから皮剥けステージへと向かったところで、スキンケアやメイクのうち、どれが使えてどれがNGかを試していきました。

不思議なもので、発症する前や皮膚科に行く前はどれも違和感なく問題なく使えていたのに、症状が落ち着いた頃からは肌につけてみると「これはいける」とか「これはまずいかも」というのが分かるようになったんです。検証結果を表にまとめてみました。



発症前使っていたもの

発症後

オイルクレンジング

NG

ポイントメイク落とし

OK

化粧水・クリーム乳液

化粧水OK、クリーム乳液NG

IHADA アレルスクリーン

花粉が終わったので中止

日焼け止め(石鹸落ち、ウォータージェルタイプ)

NG

毛穴スムースプライマー

肌負担ありそうなので中止

皮脂防止下地

肌負担ありそうなので中止

ファンデ

ものによりOK

カラーメイク

OK

フィックスミスト

肌負担ありそうなので中止

 

やはりオイルっぽいものはダメでしたね。意外だったのが日焼け止めで、私の元々の好みとしてこっくり・しっとり系のものが苦手なのもあり、べたつきにくいウォータージェルタイプのものを選んでいたのですがダメでした。塗った瞬間から「あ、これはダメかも」と感じてしまい…。幸い試したときに炎症の悪化はなく、もったいないので残りは体用として使っています。

 

お医者さんに処方されたお薬に話を戻しましょう。

実は抗生物質は服用するとお腹にすごくガスが溜まったり腹痛を起こしがちになったため、初診から数日後に独断でやめてしまいました。ローション2種は使い勝手も良く指示通り毎日使って(ステロイドはひどい炎症の時のみ)、抗菌薬の方は2週間ほどでなくなりそうだったので追加で処方してもらいました。この時に調剤薬局で、私が処方されたローションと併用可能な刺激の少ない化粧水を紹介してもらい購入。

内服薬を勝手にやめてしまったからか、合間合間でアイテム検証をしていたからか、鎮静傾向にあった肌にまた目立った炎症が出てきたので再び皮膚科へ。最初の診察から1カ月経つくらいだったと思います。この時お医者さんに毛穴の詰まりが根本原因だと指摘され、お薬も少し変わりました。抗生物質は今度は朝昼晩の3回、抗菌薬とステロイド調剤薬局であらかじめ混ぜ合わせたクリームを朝晩の洗顔後塗布という内容に。さらに、毛穴問題を解消するためピーリング効果のある石鹸をすすめられたので迷わず現品を買ってきました。余談ですが、この時「市販されている皮脂さらさらパウダー的なものというのは、積極的に使った方が良い?可もなく不可もなし?使ってはいけない?だとどれですか」と聞いたら一刀両断、「皮脂をサラサラにするなんてことはありえない」と言われました。思えば毛穴詰まりが問題だと言われているのに、すすんで毛穴を詰まらせるもの(パウダー)を使いたがるというのはお医者さんとしては愚の骨頂だったと思います。毛穴さらさらパウダー、すごく興味あるけど少なくとも毛穴詰まりで炎症を起こしている私が今使うものではないですね。いつか肌が健やかな状態になったら使ってみたいです。

 

そんなこんなで1カ月半以上続いてる炎症にうんざりしたため、2回目の診察以降は内服薬含め処方通り、指示通りにしました。抗生物質の副作用は腸内細菌サプリやクエン酸サプリ(ビタミンB2B6入り)、乳酸飲料を積極的にとることで回避出来ました。いつだったかお昼の後に飲むのを忘れてしまい、食後数時間経ったところで薬だけ飲んだら夕方から胃がキリキリと痛んでつらかったので、抗生物質を飲む際は必ず何かお腹に入れてから飲んだ方が良いです!

 

おかげさまで今は虫刺されのような炎症や皮剥けはなくなり、頬に少し赤いポツポツがある程度に落ち着きました。赤いポツポツも、これくらいは今までも「普通の状態」としてあったので、むしろこれも脂漏性皮膚炎の症状であると皮膚科の先生に言われたときはびっくりしてしまいました。(アラフォーだし、多少の赤みやポツポツはあるよねー、程度に考えてました。)あと、ひどかった炎症の痕が色素沈着を起こしていてシミのように残ってしまっているので、これは地道にピーリング石鹸での洗顔を続けてターンオーバーとともに薄れていくのを待つばかりです。
*ここまで6月下旬に書いていたので、7月に入った今はもっと肌の状態は改善しています。

 

とても長くなってしまったけど、今日はここまで。

次回は試してOKだったスキンケアやメイク用品などについてお話したいと思います。



では、またね!